世界大百科事典(旧版)内の小野職博の言及
【小野蘭山】より
…江戸中期の本草家。本姓佐伯,名は職博(もとひろ),希博,字は以文,号は蘭山である。京都桜木町に生まれる。松岡玄達に本草を学んだ。京都で研究と教育に専念していたが,1799年(寛政11)幕府の招きで江戸に下って医学館で本草を講じた。江戸在住以来,各地に5回採薬旅行し,旅行ごとに採薬記を幕府に提出した。主著《本草綱目啓蒙》48巻(1803‐06)のほか多数の著作がある。《本草綱目啓蒙》は図はないが,江戸本草の集大成で,江戸時代最大の博物誌であり,江戸後期の本草への寄与は大であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」