世界大百科事典(旧版)内の小鴨氏の言及
【伯耆国】より
…中世の郡が一種の地域区分表示にとどまったことは他の山陰諸国と同様であるが,このような郡構成のあり方は伝統的な国衙支配機構がなお重要な意味をもったことを示唆している。国府近くの小鴨(おがも)郷に拠点をおく有力在庁の小鴨氏が,中世を通じてその勢力を維持・拡大していったのはその一つの現れと考えられる。 いま一つ注目されるのは,東部の国府周辺に対し,西部の大山裾野,米子平野部にもう一つの地域的中心が形成され,この東西両地域の対立競合が中世の伯耆を貫いていることである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」