世界大百科事典(旧版)内の尭空の言及
【香道】より
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[香道の成立と沿革]
香道の成立については享保(1716‐36)ころの大枝流芳(おおえだりゆうほう)(岩田漱芳)以来南北朝の婆娑羅(ばさら)大名佐々木道誉を始祖とする説があるが(《読史備要》),道誉は香木に執心した収集者ではあっても,その香は闘香であり香道ではない。香道家は流派を問わず三条西実隆(尭空)を始祖と仰いでいる。三条西内府が御香所預を歴任したため御所における香の権威と目され,また宗祇,牡丹花肖柏(ぼたんかしようはく),相阿弥(そうあみ),武野紹鷗(たけのじようおう)ら当代の文化人との交遊で中心的な碩学として都鄙に声望高かったためであろう。…
※「尭空」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」