尺八樋(読み)しゃくはちどい

世界大百科事典(旧版)内の尺八樋の言及

【溜池】より

…明治初年の再興後,戦後に完成した讃岐満濃池の堤嵩(かさ)上げ(50%の貯水量の増加を見た)以前の吐口は,天然の岩盤の中をくり抜いて設けられていた。樋としては堤の土中へ横に伏せる〈埋樋〉があるが,大池の場合には堤へ縦に取り付け,樋に数ヵ所上から下へ順々に径3.4寸(10cm)内外の穴をあけて栓を差し込み,溜水の水位の低下に伴って上から順次栓を抜き底水までも流出させる尺八樋がある。1631年(寛永8)から1854年(安政1)までの満濃池樋は5段の立樋をもつ典型的な尺八樋であり,狭山池の西樋,中樋も尺八樋管であった。…

【樋】より

…河内国狭山池の破損・縮小は,東西2個の排水樋門(余水吐ともいう)の一つ〈西除げ〉の破壊によってであった。 池の樋には埋樋と尺八樋の2種があった。埋樋は単に池堤の土中に横に伏せるものである。…

※「尺八樋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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