世界大百科事典(旧版)内の尿細管分泌の言及
【尿】より
…体液量が減少してアルドステロンの分泌が増加すると,遠位細尿管,集合管でのNa+の再吸収が増加し,Na+の体内保有量がまし,体液量とくに細胞外液量を正常にもどすように働く。再吸収(3)尿細管分泌 尿細管はK+,水素イオンH+,NH4+,その他薬物として体内にはいった有機酸や有機塩基を積極的に分泌する機能をもっており,糸球体ろ過に加えて,分泌機構によっても体液中の不要物質が尿中に排出される。 糸球体を出た細動脈は,再び毛細血管となって尿細管周囲に分布するが,この血管内を流れる血液中に有機酸や有機塩基が存在すると,その物質は間質液を経由して能動的に尿細管の上皮細胞にとりこまれ,管腔内に輸送される。…
※「尿細管分泌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」