世界大百科事典(旧版)内の屋台からくりの言及
【からくり】より
…最古のからくりの記事は,平安時代の《今昔物語集》にでている高陽親王(かやのみこ)のつくった機械人形の話である。その後傀儡(くぐつ)師は素朴な仕掛け人形を用いていたが,やがて近世の人形芝居や見世物そして祭礼の〈屋台からくり〉の世界が開花していく。日本の機巧術が大きく発展するのは江戸時代のことで,日本の細工師たちはヨーロッパから渡来した機械時計にぜんまい,歯車,カム,クランクそして制御装置を目にし,これをもとに和時計をつくり,この時計技術を下敷きとして,からくりの夢を実現させた。…
※「屋台からくり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」