山中地溝帯(読み)さんちゅうちこうたい

最新 地学事典 「山中地溝帯」の解説

さんちゅうちこうたい
山中地溝帯

Sanchu graben

関東山地の秩父帯において,秩父盆地の北西隅から西北西に,長野県南佐久郡佐久穂町大日向にまで及ぶ幅2~4km,長さ約40kmの狭長な白亜系分布地帯。全体として複向斜構造をなしてオーテリビアンチューロニアンが分布する。南北両側は縦走断層で先白亜系に接するが,不整合の部分もある。地形的には一般に南北両側より低いが,定義どおりの地溝ではないので,最近は山中地域という名称も用いられる。群馬県多野郡神流町から西の神流かんな川上流域が,古くは山中と呼ばれたことから,原田豊吉(1890)が命名。日本の白亜系の模式地の一つ。西南日本の秩父帯に分布する白亜系盆地の延長に当たる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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世界大百科事典(旧版)内の山中地溝帯の言及

【秩父山地】より

…三波川・秩父両帯の境付近には御荷鉾(みかぼ)山(1286m)に由来する御荷鉾(みかぶ)緑色岩類が発達する。秩父累帯の中央部には西北西~東南東にのびる白亜系からなる凹地帯があり,山中(さんちゆう)地溝帯と称される。その南北両側は先白亜系からなり,石炭紀~ジュラ紀の化石を産出する。…

※「山中地溝帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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