山棲み(読み)やまずみ

世界大百科事典(旧版)内の山棲みの言及

【山】より

…その要因の一つは,日本の民俗や歴史が水田稲作農耕を単一の基盤として形成され,一元的に発展してきたという常識に支配された研究者が多かったためであり,山と里の生活様式の違いを体系的な文化の差としてとらえようとする問題意識が生まれにくかったのだといえる。 長い日本の歴史をとおして,水田稲作農耕文化の強い刺激を受けながらも,山棲み独自の文化が維持されてきたのは,何よりも山という自然と人間との相互作用に基づく生産形態の相違によるものであった。その一つは焼畑や常畑に代表される畑作農耕である。…

【山人】より

…山間を生活の根拠として,独自な文化の体系を形成していたと考えられる人々。《延喜式》や《万葉集》などにも記されているが,その実体は不明な点が多い。山人の伝承は全国の山間の村で聞くことができたが,その多くは山男,山姥(やまうば),天狗などの妖怪の類である。里に住んで水田稲作農業に従事している人々からは,山は異質の空間であると認識され,畏怖の観念でとらえられていたため,多くの怪異を生み出したのである。…

※「山棲み」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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