世界大百科事典(旧版)内の《山水幷野形図》の言及
【石組み】より
…また平安時代の造園書《作庭記》では〈石を立てる〉と表現され,その立て方を大海,大河,山河,池沼,葦手(あしで)の五つに分けて説いている。室町時代の《山水幷野形図》では,石に仏の名を冠し,石組みに儒教や仏教の縁語を結びつけて解説している。その後の造園書では石組みの禁忌にもふれている。…
【野筋】より
…《作庭記》には枯山水(かれさんすい)様の一つとして,野筋に取り付けて石を配する形式をあげている。しかし室町時代の庭園秘伝書《山水幷野形図(せんずいならびにのがたのず)》には,野筋はただ山の風情でしいて石を立てず,木草を植えて野山の趣をあらわすものと述べており,時代により若干,感覚的に差のあることがわかる。【村岡 正】。…
※「《山水幷野形図》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」