山生亭花楽(読み)さんしょうていからく

世界大百科事典(旧版)内の山生亭花楽の言及

【落語】より

…江戸の寄席興行創始者は,大坂下りの落語家岡本万作で,1791年(寛政3)日本橋橘町の駕籠(かご)屋の二階で夜興行をし,98年,神田豊島町藁店(わらだな)に看板を掲げ,辻々にビラを貼って客を招いた。同年,江戸で山生亭花楽(さんしようていからく)(のち初代三笑亭可楽)が下谷(したや)稲荷社で,大坂では初代桂文治が座摩(ざま)社内で寄席興行を開催した。三笑亭可楽は,職業的落語家の祖として重要な存在だが,前記の寄席興行に失敗して芸道修業の旅ののち,1800年(寛政12),江戸柳橋で落語会を開き,04年(文化1),下谷広徳寺門前の孔雀(くじやく)茶屋で,客が出した〈弁慶,辻君,狐〉の三題を即座に一席の落語にまとめたことから人気を得た。…

※「山生亭花楽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android