岸野次郎三(読み)きしのじろうさ

世界大百科事典(旧版)内の岸野次郎三の言及

【長唄】より

…3世杵屋(きねや)勘五郎編《杵屋系譜》では,元和年間(1615‐24)に江戸に下った初世杵屋勘五郎杵屋の始祖とし,3代目杵屋勘五郎(杵屋の3代目であり,杵屋勘五郎名義では2世)を〈長哥三絃始祖〉としているが確証はない。次の野郎歌舞伎は元禄期(1688‐1704)を迎えて急速な進歩をとげ,顔見世的な総踊り以外に〈続き狂言〉の幕間にも舞踊が盛んに上演されるようになり,上方に岸野次郎三,山本喜市などの作曲者や三味線演奏者,江戸にも杵屋喜三郎,杵屋六三郎などが現れた。その伴奏音楽も最初は〈小うた〉〈うた〉などとも呼ばれていたが,元禄期ころからは〈長うた〉と呼ばれるようになった。…

※「岸野次郎三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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