最新 地学事典 「島弧変動」の解説
とうこへんどう
島弧変動
island arc disturbance
鮮新世前~中期に,日本列島とその周辺の海底斜面における中新世の海盆・湖盆・陸地の上位に,撓(とう)曲(沈降)・陥没・海進によって発生した海成~陸成の堆積盆地を中心として,ときとして激しい火山活動を伴いつつ堆積作用が進行。次いで第四紀末に,海進を受けながらも,日本列島全体が隆起しつつ,今日の弧状列島の成立をもたらすまでの一連の地殻変動の体系(藤田至則,1970,90)。この変動期に,隣接する海溝と内海の深海盆の深海化が進行している。変動の規定は異なるが,変動期の規定の一致する次のものが知られている。出羽変動(大村一蔵,1938),大八州変動(渡辺久吉,1938),六甲変動(N.Ikebe,1956;N.Ikebe et al.,1966。プレートテクトニクスへの展開),第四紀造山(星野通平,1962,75),圧縮応力時代(中村一明,1969。プレートテクトニクスを適用),うるま変動(木崎甲子郎ほか,1975)。
執筆者:藤田 至則
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

