世界大百科事典(旧版)内の川上船の言及
【紀ノ川】より
…トラック輸送に代わってから吉野材は五条から桜井へ出荷され始め,現在では和歌山市は外材の輸入港へと性格が変わった。一方,明治末に紀和鉄道(現,JR和歌山線)が川沿いに開通するまで,紀ノ川では川上船と呼ばれる30石船が,橋本~和歌山の間で物資の輸送を行ってきた。紀ノ川では明治までほとんど架橋されなかったため上流から橋本渡(橋本市),九度山渡(九度山町),麻生津(おうづ)渡(那賀町),田井ノ瀬渡(和歌山市)などの渡場が発達し,その多くは上下船の船津を兼ねていた。…
※「川上船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」