世界大百科事典(旧版)内の川崎総本店の言及
【川崎財閥】より
…しかし中心企業がないため,これら旧川崎系企業の結びつきは弱い。(2)川崎(造船)財閥 神戸に川崎造船所(現,川崎重工業)を創設した川崎正蔵の遺産をもとに1920年9月に正蔵の孫の武之助が設立した合資会社川崎総本店(資本金1000万円)を持株会社とする財閥。おもな支配企業は,川崎造船所,神戸川崎銀行,福徳生命,大福海上火災,神戸新聞,朝鮮農事部(全南農場,開成社農場)。…
【十五銀行】より
…20年に神戸川崎銀行,浪速銀行,丁酉銀行を合併し,払込資本金5000万円,預金総額3億2000万円の巨大銀行になった。この4行の頭取の松方巌,川崎芳太郎,松方正雄(巌の弟),成瀬正恭はみな鹿児島県の出身者で,合資会社川崎総本店が筆頭株主となり,島津家や成瀬家も大株主になり,薩州系の人脈と資本が多面的に絡んでいて,〈薩州系企業の金庫〉と呼ばれた。すなわち松方兄弟の経営する川崎造船所,国際汽船,常盤商会,東京瓦斯電気,帝国製糖などの諸企業に27年5月の時点で1億4178万円を融資していた。…
※「川崎総本店」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」