川村孫兵衛(読み)かわむらまごべえ

世界大百科事典(旧版)内の川村孫兵衛の言及

【石巻[市]】より

…【長谷川 典夫】
[石巻湊]
 北上川河口に発達し,〈奥州第一の湊〉といわれた仙台藩の港町。中世に牡鹿湊と呼ばれ,元和年間(1615‐24)伊達政宗が家臣川村孫兵衛に命じ北上川の流路を付け替え,本流を石巻に南下させるに及んで大きく発達した。北上・迫(はさま)・江合の3河川を石巻に積み下ろされた仙台藩,盛岡藩,八戸藩などの米,材木,銅などは,石巻湊で天当船など千石船に積み替えられ江戸に回漕された。…

【北上川】より

…盛岡市以南の北上川は,平均こう配が0.6‰とゆるやかで,かつ狐禅寺の狭窄部より上流部でも水量が豊富なため,舟運に適している。藩政時代仙台藩の川村孫兵衛重吉が北上川下流路の付け替え,石巻河口港への構築を行って以来,盛岡・仙台両藩の米,物資輸送の動脈として活況を呈し,沿岸に40余の河港が栄えた。なかでも盛岡,花巻,黒沢尻(現,北上市),柵ノ瀬・狐禅寺(現,一関市),薄衣(うすぎぬ)(現,川崎村),七日町(現,藤沢町),石巻が主要なものであった。…

【桃生[町]】より

…中世は葛西氏が支配し,近世は仙台藩領であった。藩主の伊達氏は家臣川村孫兵衛に命じて北上川改修工事を進め,これによって広大な野谷地の新田開発が可能になった。北上川改修は1910年の2度の堤防決壊を契機に再び手がけられ,35年に現在の用・排水系統が完成した。…

※「川村孫兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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