巡回徴貢(読み)じゅんかいちょうこう

世界大百科事典(旧版)内の巡回徴貢の言及

【キエフ・ロシア】より

… 9~10世紀半ばまでの諸公は,武装した従士団を率いて各地の住民集落を回り歩き,命令を伝達しながら簡単な裁判を行った。テン,ビーバー,リスなど各種の毛皮・獣皮,蜂蜜,蜜蠟などを貢税として徴集する冬から春への巡回徴貢(ポリュージエpolyud’e)の際には,住民は公や従士に食料を提供し,馬にかいばをやらなければならなかった。ところが,11世紀半ばになると,とくにキエフ周辺の先進地帯では,公や貴族の世襲地が増え,領地管理人,執事,巡回徴貢人なども現れて所領経営のしくみがしだいに整ってくる。…

※「巡回徴貢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android