世界大百科事典(旧版)内の市中商社の言及
【通商会社】より
…会社設立の行政指導は,危惧,逡巡する商人たちに対してきわめて高圧的に行われ,会社規則も官制のものが交付された。その結果69年夏ころから,東京をはじめ,大阪,京都,横浜,神戸,大津,敦賀,新潟の各都市に相次いで通商会社と為替会社および市中商社が,その他の地方都市には地方商社が設立されることになったのである。69年9月ころに制定された〈官版大阪商社規則〉によれば,その企業形態は社員の出資による合本組織の形をとり,出資者には番号・名前を記した株券が交付されたが,額面は等額ではなく,譲渡の際は事前に役員の承認を得なければならなかった。…
※「市中商社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」