世界大百科事典(旧版)内の市政改革運動の言及
【地方自治】より
…これを理由に,州議会は特別法の手段を濫用して,自治体の自治権を侵すようになった。そこで,19世紀末から20世紀初頭にかけて各地に市政改革運動が勃興した。市政改革は,まず州憲法を改正して,州憲法上に特別法の禁止条項とか自治権保障条項を設けることからはじまり,やがて選択憲章制度,さらには自治憲章制度Home Rule Charter Systemまで保障していくようになったのであった(都市憲章)。…
【都市行政】より
…都市自治体の行政機能は,いずれの国でも今世紀の社会経済発展にともなって重要性を増した。アメリカでは19世紀末から20世紀の10年代にかけて市政改革運動が起きた。これは,都市化とともに中央政党によって支配され腐敗していた市政の浄化を求める都市中間層の運動であったが,近代的な都市行政制度と自治権の確立に多大な貢献を果たした。…
【都市問題】より
…都市問題は通常,都市という区域に集中し増大した人口や経済活動をめぐって起こる困難・混乱の現象として扱われ,具体的には住宅難(〈住宅問題〉の項参照),交通難(〈都市交通〉の項参照),水不足,清掃問題をはじめ,学校・保育所の不足や公害,災害,事故の発生,さらに都会特有の犯罪や麻薬・アルコール中毒,精神病の多発等があげられる。またとくに狭義には,市当局(都市部における地方公共団体)が扱う問題に限り,都市行政の非能率や市民参加の不足,都市財政の困難等をさす場合もある。…
※「市政改革運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」