市集(読み)ししゅう

世界大百科事典(旧版)内の市集の言及

【市】より

…〈草市〉も元来は定期市であったらしいが,宋以後の市制度の崩壊後,〈定期市〉が地方都市や郷村のみならず国都でも見られるようになった。定期市は集,市,市集などとよばれ,華南地方では墟あるいは墟市とよばれ,寺廟の行事と結びつくと廟市あるいは廟会とよばれた。定期市が開かれるときを集期あるいは会期というが,1年に何回か開かれる年市と,10日ごとに何回か開かれる旬市と,毎日開かれ日常品を扱った日市があった。…

【市鎮】より

…ふつう一鎮に数個の村市が帰属し,一村市には十数村が帰属して,社会は鎮・市の交易圏でブロック状の細胞の網の目にとらえられ,農民の経済生活の過半は市鎮との取引に巻き込まれた。こうした状況の最盛期は明末~清末であり,清末には3万の村市があり,辺僻地では根強く残って最近3万の市集が復活している。 9~20世紀に市鎮が発達し持続したことは,中国社会の早熟性と進化の緩慢性の反映である。…

【草市】より

…しかしすでに東晋(317‐420)のころから華中・華南の拓殖がすすんで農村部に集落が広がり,人口もふえて,県城の郊外や僻村に草市が発生した。宋代にはこうした市場が網の目のように広がり,総称して草市と呼んだが,規模や機能が分化してくると市鎮(しちん)や市集(ししゆう)が総称語となった。【斯波 義信】。…

※「市集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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