世界大百科事典(旧版)内の帝国主義戦争の言及
【革命】より
… 以上のような革命に対する古典的マルクス主義のアプローチを前提としつつ,より高次の資本主義の発展段階=帝国主義段階において,しかも相対的中進国であるロシアにおける革命を成功裡に指導することによって,現代の革命理論に大きな寄与をなしたのがレーニンであった。レーニンのこの点での貢献は多岐にわたるが,その中でもとくに重要なのは,帝国主義戦争の不可避性を見通したうえでの,〈帝国主義戦争を内乱へ〉のテーゼ,〈帝国主義のもっとも弱い環〉における革命勃発の予見とそこにおける労農同盟を基礎としたブルジョア民主主義革命のプロレタリア社会主義革命への強行転化の戦略,さらに革命の目的意識性と組織性とを体現する〈前衛党〉の理論などである。レーニンの革命理論は,彼の創設したコミンテルンをとおして,全世界的に,つまり発達した資本主義諸国のみならず,植民地,従属国,今日の発展途上国における革命の戦略・戦術にも巨大な影響を与え,また陰に陽に与えつづけている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」