師曠(読み)しこう

世界大百科事典(旧版)内の師曠の言及

【楽師】より

…その起源は《呂氏春秋》古楽に,黄帝時代の伝説上の人物で音律を定めた伶倫(れいりん)以下,歴代皇帝の音楽責任者の名が連なり,《史記》殷本紀にも楽師が周に逃げたと述べ,《史記》楽書に殷(いん)の楽師師延の名が見えるから,周朝の成立(前11世紀)以後に判定された雅楽をまたずともよいかもしれない。ただ楽師の名が師某として多く現れるのは雅俗の混乱を嫌った周以後で,絶対音高を定める鐘を聞きわける聴覚をそなえ(《呂氏春秋》長見の師曠(しこう)),音楽を写譜する能力をもった(《韓非子》十過の師涓(しけん))者として描かれている。だが楽師はその才能にもかかわらず,女楽(歌伎)と同様に贈与物とされた(《左氏伝》襄公)のは,自分自身を賤工と卑下する意識(《楽記》師乙)と表裏をなして芸術家の自負をもちえず,すでに司馬遷によって楽師は技術屋と蔑視される(《史記》楽書)社会通念をもたらした。…

※「師曠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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