世界大百科事典(旧版)内の平楽寺村上勘兵衛の言及
【本】より
…本は書物,図書とも呼ばれ,最も歴史が長い情報伝達の媒体である。形態的には,自然のままの(たとえば木の葉や竹),または加工した物質的材料(たとえば羊の皮,紙)を選び,その上へ文字や図を筆写または印刷したものを有機的に配列し,保存・運搬に適するよう,その材料の性質が要求する方法でひとまとめにしたものをいう。内容的には,思想または感情の伝達を目的とするもののすべてが含まれる。ユネスコが1964年,加盟国に対し行った〈本及び定期刊行物統計の統一化に関する勧告〉によれば,〈本とは表紙を除き,少なくとも49ページの不定期刊行物であって,その国で出版されかつ一般的に入手できるもの。…
【本屋】より
…京都では本屋200軒といわれ,そのうち数十軒は常時本格的な出版を営んでいた。なかでも和文古典を主とした出雲寺和泉掾(いずもじいずみのじよう),仏教書を主とした平楽寺村上勘兵衛,草紙類から浮世草子に進出した八文字屋八左衛門などが著名である。当時,京都では約8000点の書物が刊行されており,中国・日本の物の本,つまり古典類はすべて印刷本として売り出されていた。…
※「平楽寺村上勘兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」