世界大百科事典(旧版)内の年料租舂米の言及
【舂米】より
…この運送は農民の雑徭(ぞうよう)によったが,政府から食料が支給されるようになった。一方,9世紀後期には別に〈年料租舂米〉と称されるものがあり,この起源は不明であるが,こちらの方は田租をついて中央に納入するもので,大粮(たいろう)の財源とされたようである。これは運賃が正税から支出された。…
【大粮】より
…一方,平城宮跡などからは,地方から送られてきた庸米に付けられた木簡が多数出土しているが,それらは大粮として役丁などに米が支給されたのち捨てられたものであろう。調庸制が行き詰まってくると,大粮の米は庸米からではなく,諸国の田租の米をついて〈年料租舂米(そしようまい)〉として送られてきたものから支給されるようになった。【櫛木 謙周】。…
※「年料租舂米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」