世界大百科事典(旧版)内の年貢米輸送の言及
【水運】より
…【渡辺 信夫】
[近世の河川交通]
物資運送の機関としての水運がもっとも発達したのは近世であった。太閤検地による石高制の成立以後,各地に分封された諸大名は,年貢を米に統一したため,領内よりの年貢米の収納や城下町市場での販売,あるいは中央市場である江戸・大坂での販売のため,大量の年貢米輸送が必要不可欠のこととなった。この年貢米輸送を担うのが水運であったので,幕府をはじめ諸大名は水運の発達に力を入れた。…
※「年貢米輸送」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」