世界大百科事典(旧版)内の広陵王璽の言及
【印章】より
…その点近年出土した実物は確実な証拠として尊重され,陝西省咸陽韓家湾出土の〈皇后玉璽〉,同陽平岡出土の〈朔寧王太后璽〉,山東省嶧県出土の〈平東将軍章〉などの優品がある。とりわけ江蘇省で出土した後漢の〈広陵王璽〉は,江戸時代に福岡県の志賀島で出土した〈漢委奴国王〉印と年代的に近く,日本古代史家からも注目されている。魏晋南北朝の印章は,形式は漢印にならっているが,後代になるほど印は大きくなり,鈕も粗大で印文も変化し劣悪になる。…
※「広陵王璽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」