庚午事変(読み)こうごじへん

世界大百科事典(旧版)内の庚午事変の言及

【淡路国】より

…政情の緊迫する67年(慶応3)三原郡湊浦から“ええじゃないか”の乱舞がはじまり京坂にひろまった。69年(明治2)藩主茂韶(もちあき)は版籍を奉還し知藩事となるが,このとき家老稲田氏家臣が淡路の分離独立を求め,翌年徳島藩士が襲撃する庚午事変が起こり,徳島県からの淡路分離の遠因をつくった。71年の廃藩置県では津名郡北部43ヵ村が兵庫県に,残りは徳島県に配されたが,76年全島が兵庫県に編入された。…

【阿波国】より

…家老稲田邦稙,天羽生岐城,小杉榲邨(すぎむら),安芸梅軒などが討幕派として活躍した。69年(明治2)茂韶は版籍を奉還し知藩事となるが,淡路洲本城代の家老稲田氏の家臣が淡路の分離独立を求め,徳島藩士の襲撃をうける騒動(庚午事変)が起こり,徳島県からの淡路分離の遠因をつくった。71年7月廃藩置県,徳島県が置かれ,同年11月名東県となり,76年高知県に合併され,80年徳島県が再置された。…

【洲本[市]】より

…洲本城は42年廃城となるが,城下町としての機能は存続し,藩政期を通じ淡路島の政治・経済の中心であった。1870年(明治3)稲田氏の家臣が淡路島の分離独立を策したことに端を発した庚午事変が起こり,兵庫県に属する遠因をつくった。明治以降,大阪,神戸との海運が栄え,島内交通の中心としての役割を果たしてきた。…

※「庚午事変」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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