世界大百科事典(旧版)内の度量衡法の言及
【計量法】より
…いわゆる度量衡の統一は,あらゆる国でこのような意味を持ち,強力な中央集権国家が成立するまでは,地方的な多様性をある程度許容する形での進展が見られるのである。日本においても,1875年の度量衡取締条例による近代国家としての度量衡統一の後,91年に度量衡法が制定された。同法の下では,メートル法を基礎に尺貫法が定められた。…
【度量衡】より
…日本の条約加盟はその10年後の85年までもちこされたが,取締条令の時期に,表むきではなかったにせよ,メートル法の単位が典拠に選ばれたということは,歴史的に意義深い事実であったといえる。 その後の国内事情については,度量衡法の公布(1891)および施行(1893),中央度量衡器検定所設立の勅令公布(1903),田中館愛橘の国際度量衡委員会委員就任(1907‐31),度量衡法改正(1909および1921)などが重要である。1921年の法改正は,メートル法への統一の方向を示すものであって,その公布の日である4月11日は後に度量衡記念日またはメートル記念日と呼ばれるようになった。…
※「度量衡法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」