世界大百科事典(旧版)内の延久宣旨枡の言及
【宣旨枡】より
…延久年間(1069‐74)に後三条天皇の勅命によって制定された平安時代中期の公定枡。延久宣旨枡ともいう。律令制が崩壊していった平安時代に,荘園整理令と関連して採られた公定枡制定政策の所産である。…
【升∥枡】より
…また私的土地所有である荘園が各地に発展すると,各荘園独自に,租税貢納枡,領主枡,支払枡などが複雑に発達し,平安時代中ごろには多種の異量の私枡が使用されるに至った。諸国の非合法荘園の整理を行ったことで著名な後三条天皇は,延久年間(1069‐74)に乱れた枡を統一し,〈延久宣旨枡〉と称される公定枡を制定した。この枡はその後,宮廷,社寺などの枡として全国的な使用が認められ,鎌倉時代には京都市中の代表枡の地位を占めるに至った。…
※「延久宣旨枡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」