最新 地学事典 「延性度較差」の解説
えんせいどかくさ
延性度較差
ductility contrast
異なる物質間の延性度(ductility)の相対的な違い。延性度は物質が破壊することなく延性的に変形しうる程度で,通常破壊に要する歪み量で表される。したがってこの歪み量の比が延性度較差の指標となる。ブーディンの形態は層間の延性度較差によって変化する。一方コンピテンシー(competency)は物質の相対的強度を意味し,コンピテンシー較差(competency contrast)として弾性変形では弾性率の比,流動変形では有効粘性率の比が用いられる。層間のコンピテンシー較差により褶曲の形態が変化するほか,歪みや劈開の屈折が生じる。延性度較差とコンピテンシー較差はしばしば混同して用いられる。
執筆者:金川 久一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

