世界大百科事典(旧版)内の延髄錐体の言及
【運動障害】より
…
[錐体路系の運動障害]
大脳皮質運動野にある神経細胞であるベッツ巨大錐体細胞から出た軸索は,脳幹や脊髄の運動ニューロンに達して,シナプスで連絡する。これらの軸索のうち脊髄にまで達するものは延髄錐体medullary pyramidを通るため錐体路pyramidal tractと呼ばれる。この系統は,随意運動,とくに意志の力によるすばやい巧みな運動を行う際に作動して運動を調節する。…
【延髄】より
…その内部にはオリーブ核がある。延髄前索は延髄錐体と呼び,錐体路という神経路でできている。
[内部構造]
延髄内部には,いろいろの働きをする神経核(神経細胞またはニューロンの集団)と延髄を通過し,あるいは神経核に結合する神経路とがある。…
※「延髄錐体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」