世界大百科事典(旧版)内の弁証法の三法則の言及
【自然弁証法】より
…(2)自然弁証法は,マルクス主義においては,自然界における運動・発展の,最も一般的な客観的法則性そのものとしても了解される(これに関する認識を体系的に定式化したものが,上述(1)の意味での自然弁証法であると言うこともできよう)。マルクス主義においては,自然界も人間界も思考も,究極的には同一の法則性に従っているものと了解するので,いわゆる〈弁証法の三法則〉すなわち〈量より質への転化〉〈対立物の相互浸透〉〈否定の否定〉の諸法則がそのまま自然界にも妥当するとされる。ただし,マルクス主義者の内部でも,ルカーチなど,弁証法は歴史の場ではじめて成立するものと考え,自然弁証法を否認する見解もある。…
※「弁証法の三法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」