世界大百科事典(旧版)内の弓神事の言及
【弓矢】より
…また神事太夫が弓弦を鳴らして神を呼び下ろし,その託宣をうかがう弓祈禱も行われ,これを執行する巫女が梓の木で作った梓弓を用いたところから〈梓巫女(あずさみこ)〉と呼ばれ,〈梓の神はあがらせ給う〉などの言葉も生まれたのである。さらに年頭に当たって災厄を防除する意味の弓射の儀式が,神社の境内,頭屋の庭前などで行われることも全国的で,弓神事と総称される。これには二つの系統があって,第1は流鏑馬(やぶさめ)といわれ,馬上の騎手が多くは3筋の矢を携え,馬場を疾走する馬上から忌串にはさんで立てられている的を射るもので,命中の有無で神意を判断する。…
※「弓神事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」