引手金具(読み)ひきてかなぐ

世界大百科事典(旧版)内の引手金具の言及

【建築金物】より

…垂木や隅木などの木口金具は,木口の風食を防ぐため,板扉の八双金具は軸元の板の割れを防ぐため,また扉の軸穴に打つ藁座(わらざ)金具は開閉による磨滅を防ぐための補強を兼ねている。また,襖(ふすま)の引手金具は装飾を兼ねた実用の金具である。これらの飾金具は銅の平板を用いることが多く,古代のものは忍冬(にんどう)や宝相華(ほうそうげ)の唐草文を透彫(すかしぼり)としたが,中世以降は透彫が廃れ,宝相華や牡丹の唐草文をはじめ,種々の植物文,蝶などの動物文,熨斗目(のしめ)文などを線刻し,地肌に魚々子(ななこ)打ちをするのが普通である。…

※「引手金具」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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