当道式目(読み)とうどうしきもく

世界大百科事典(旧版)内の当道式目の言及

【座頭】より

…しかし,中世末から近世に入って,平曲の人気がすたれてくると,琵琶のほかに箏や三味線や胡弓を弾いて浄瑠璃などを語る者が多くなり,さらには音曲をはなれてあんま・はりにたずさわる人も現れて,やがてはこれらを渡世とする法体の盲人が,座頭の大多数を占めるようになった。江戸時代になって,伊豆円一という人が徳川家康の許可を得て〈当道式目〉を定め,幕府の承認のもと,琵琶法師の保護と統制が強化された。当道座で定めた検校以下の四官は売買の対象となり,芸能や治療を渡世とする彼らのなかに買官による昇進組織がつくられた。…

※「当道式目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」