世界大百科事典(旧版)内の形態的個体の言及
【生物発生原則】より
…(2)個体発生は遺伝(生殖)と適応(栄養)の生理学的機能によって規定された,系統発生の短く速やかな反復Rekapitulationである。(3)有機的個体(第1から第6の序次の形態的個体としての)は,その各個の発生の速やかな短い過程の間に,その祖先たちがかれらの古生物学的発展の緩慢な長い過程の間に,遺伝と適応との諸法則に従って経過した形態諸変化の最も重要なものをくり返す。 ここで,個体発生とは,生物の〈個体〉が卵子から成熟体にまで発育する形態変化の過程,系統発生とはある生物の成熟体がその祖先以来多くの中間段階をへて最終形態に達する歴史的形態変化の過程を指す(どちらの言葉もヘッケルがここで初めて用いたものである)。…
※「形態的個体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」