彩飾写本(読み)さいしょくしゃほん

世界大百科事典(旧版)内の彩飾写本の言及

【写本】より

…〈書写本〉〈筆写本〉〈鈔本(しようほん)〉ともいい,刊本(または版本)すなわち印刷された書物に対し,手書きによって筆写された本のこと。彩色で飾ったものをとくに〈彩飾写本illuminated manuscript〉という。写本は筆者によって分類し,編著者自筆のものは〈自筆本〉または〈自筆稿本〉といい,自筆本から転写または再転写したものを〈転写本〉という。…

【本】より

…本は書物,図書とも呼ばれ,最も歴史が長い情報伝達の媒体である。形態的には,自然のままの(たとえば木の葉や竹),または加工した物質的材料(たとえば羊の皮,紙)を選び,その上へ文字や図を筆写または印刷したものを有機的に配列し,保存・運搬に適するよう,その材料の性質が要求する方法でひとまとめにしたものをいう。内容的には,思想または感情の伝達を目的とするもののすべてが含まれる。ユネスコが1964年,加盟国に対し行った〈本及び定期刊行物統計の統一化に関する勧告〉によれば,〈本とは表紙を除き,少なくとも49ページの不定期刊行物であって,その国で出版されかつ一般的に入手できるもの。…

※「彩飾写本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」