世界大百科事典(旧版)内の径線の言及
【骨盤】より
…女性の骨盤腔は,分娩の際,胎児の通路である〈産道〉の骨壁(骨産道)をなして胎児に対し大きな抵抗を及ぼし,したがってその形と大きさは分娩の難易を決定する要素となる。そこで,骨盤には骨盤腔の種々な部分における2点間を結ぶ直線である径線(いわゆる骨盤内径)が規定されていて,その長さによってだいたい分娩の難易を予測することができる。それらの径線は,小骨盤腔のおのおのの高さに相当して骨盤前壁の中央から後壁の中央に向かう前後径または縦径,縦径と直角に交わり左右の方向に走る横径,および上記両径とおよそ45度の角度をつくって斜めの方向に走る斜径(産科学では右後方から左前方に走るものを第1斜径,左後方から右前方に走るものを第2斜径という)の3種類が区別される。…
※「径線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」