世界大百科事典(旧版)内の徐整の言及
【混沌】より
…《列子》天瑞篇では,気(物を形づくるガス状の物質)と形と質(物の性質)との三者が入りまじっている状態が渾淪と呼ばれており,やがてそこから天・地・人が分化していくという。三国時代呉の徐整の《三五暦紀》では,天地未分の混沌を鶏卵にたとえている。原初のカオスを卵でとらえるのは,ギリシアやフィンランドの神話にもみられるが,続いて《三五暦紀》は,盤古(ばんこ)なる人間がその卵中に生まれ,天と地が分かれるにつれ,その身体も天地につかえるほどに巨大化していったと述べている。…
※「徐整」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」