世界大百科事典(旧版)内の御判始の言及
【判始】より
…朝廷の吉書(きつしよ)奏の儀にならい,鎌倉幕府では役所の開設や年首,将軍代始,任官,改元等にあたり,吉書始と称して,奉行が吉書を草し,清書して将軍の御前に進めて御覧に入れ,将軍が吉書に判(花押)をすえる儀が行われていた。それが室町時代になると,将軍の代替すなわち就任後に初めて吉書に判をおす儀を,とくに御判始と称して,他の吉書始と区別するようになった。御判始の儀は幕府殿中にて行われ,将軍は立烏帽子(たてえぼし)に直垂(ひたたれ)を着し,奉行が進める御教書に御判を署した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」