世界大百科事典(旧版)内の御塩殿の言及
【二見[町]】より
…太江寺の木造千手観音座像,明星寺の木造薬師如来座像はともに重要文化財。二見浦の中央部,荘(しよう)地区の海岸の松林中には伊勢神宮に供進する塩を製する御塩殿(みしおでん)があり,今日も御塩浜の塩田で作られた塩を堅塩に製して神宮に納めている。JR参宮線,国道167号線が通じる。…
【二見御厨】より
…伊勢国度会(わたらい)郡二見郷(現,三重県度会郡二見町)に成立した伊勢神宮(内・外宮)領の御厨。二見は古来塩を調製する神宮御塩殿(みしおでん)の所在地で,二見御厨も御塩殿を中心に,その惣検校(そうけんぎよう),御塩所司神人(じにん)等の居住地を含めて成立したものであろう。1192年(建久3)8月の〈伊勢大神宮神領注文〉(《神宮雑書》)および《神宮雑例集》(13世紀初頭)には見えず,《神鳳鈔》(南北朝期)には見えている。…
※「御塩殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」