世界大百科事典(旧版)内の御廻状写帳の言及
【廻状(回状)】より
…多くの場合,一般的法規制にかかわる文書が触書と呼ばれたのに対し,廻状は年貢,夫役の徴収命令や臨時の通達などを主としたが,触書もふつうは廻状形式をとって伝達されるのであり,古文書学上の区別は難しい。廻状を回す村は,十数ヵ村が一組となっており,各村では廻状を受け取ると,名主がその内容を〈御用留〉〈御廻状写帳〉などに写し取り,廻状に時刻を書き込んで次の村に回した。そして最後の村(留村)から差出者に返す定めであった。…
※「御廻状写帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」