世界大百科事典(旧版)内の復員兵連盟の言及
【ANZAC】より
…毎年4月25日は両国ともアンザック・デーとして公休日で,ガリポリ生残りの老兵を中心に各戦闘参加部隊単位で隊旗を押したて行進する。日常活動はRSL(復員兵連盟)が行うが,この組織とアンザック戦没者記念碑は両国のどんな片田舎にもあり,右翼的心情の結節点となっている。第1次大戦当時人口500万弱にすぎなかったオーストラリアが実に8万もの戦死者を出してはるか離れた〈母国〉のために戦った裏には,アジア最南端の白人国として白豪主義を掲げ,国民精神を結像させる象徴をアジア以外に求めようとした病理が潜んでいた。…
※「復員兵連盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」