世界大百科事典(旧版)内の復水タービンの言及
【火力発電】より
…このように加熱,膨張,凝縮,昇圧を行う熱サイクルをランキンサイクルという。上述のサイクルに用いられるタービンを復水タービンという。このほかに自家用発電などで蒸気を凝縮させないで膨張を中途でとどめ,タービンから出た排気を工業プロセスの加熱源などに使用するものがあり,このようなタービンを背圧タービンという。…
【蒸気タービン】より
…今日でも,蒸気タービンの最大の用途は発電用であり,火力発電所はもとより,これと原理的には同じ蒸気サイクルを用いている原子力発電所の原動機として,日本の電力発生の実に8割を担っている。火力発電所の蒸気サイクルにはふつう再熱再生サイクルが用いられており,また排気を復水器でできるだけ低圧にする形式のもの(復水タービン)となっている。大型蒸気タービンではタービン入口から出口までに,蒸気の温度と比体積がともに著しく変わるため,タービン車室をいくつかに分割して,熱膨張の無理を避けるとともに体積流量の増大に対処している。…
※「復水タービン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」