微働遺伝子(読み)びどういでんし

世界大百科事典(旧版)内の微働遺伝子の言及

【遺伝】より


[量的形質の遺伝]
 個々の遺伝子は多数のヌクレオチド対からなりたっているので,膨大な数の対立遺伝子が存在する。これらの中には,個体の生存そのものを損なう致死遺伝子もあれば,生命には別条ないまでも表現型に大きな変化をもたらす主働遺伝子,その影響の小さい微働遺伝子,さらには表現型から元の遺伝子とまったく区別できないものまで,いろいろのものが含まれる。対立遺伝子が主働遺伝子である場合,ヘテロ接合体の子孫は表現型に関して不連続なグループに分かれ,3:1とか9:3:3:1とかの分離比を容易に確かめることができる。…

※「微働遺伝子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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