徳丸(読み)とくまる

世界大百科事典(旧版)内の徳丸の言及

【田遊】より

… 芸態は,自家の門田(かどた)に初鍬を入れて簡単な唱え言をするものや(春田打,春鍬),わらや松の小枝を苗に見立てて田植の所作を模す簡単なもの(雪中田植),身振りや会話を主に演劇的に稲作工程を進める所(静岡県三島市三島大社の御田打祭,愛知県設楽町田峯の田楽,奈良県明日香村飛鳥坐神社の御田など),唱え言を主にして象徴的身振りを加える所(静岡県森町小国神社の田遊祭,長野県阿南町新野の雪祭)など多様であるが,いずれも歳神(としがみ)や氏神の感染呪術による秋の実りを期待することに変りない。東京都板橋区徳丸の田遊(2月11日)では唱え言と模擬動作を組み合わせて一年の稲作工程を演じるが,太鼓の表面を田面,餅を鍬,松葉を苗などに見立てるなど,実際の農具は使用しない。中部地方の天竜川上流一帯では,阿弥陀堂,四日堂など村堂の修正会の行事に組み込まれた所が多く,悪霊払いの呪師(しゆし)系(呪師)の芸能や,翁猿楽(おきなさるがく),田楽躍(でんがくおどり)などの芸能とともに行われる。…

※「徳丸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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