心的現実性(読み)しんてきげんじつせい

世界大百科事典(旧版)内の心的現実性の言及

【精神分析】より

…フロイト以後今日にいたるまで,治療対象の拡大,対象者の病態の変化,社会情勢の変動に伴い,臨床知見の集積とともに新たな理論が提出され,フロイトに始まるこれまでの理論が批判的に検討されてきたことは当然である。しかし心的現実性psychic realityを重視し心的決定論psychic determinismの立場をとるということは,フロイトの提唱以来現在にいたっても変わらない。心的現実性とは,他者からみれば幻想ないし空想とみられる心的現象も,当の個人にとっては物的現実に少しも劣らぬ現実であり,個人はこの現実にとらわれ悩むということである。…

※「心的現実性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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