志阿弥(読み)しあみ

世界大百科事典(旧版)内の志阿弥の言及

【三昧聖】より

…三昧聖が行基を祖とするのはこのような史的背景によっていよう。行基系の三昧聖は畿内近国に多く,行基墓地開創伝承や志阿弥法師譚を伝えている。志阿弥とは行基の法弟で,火葬を行い,墓地を開創したという伝承上の架空の人物であるが,志阿弥=沙弥と考えられ,三昧聖が葬送の俗聖であったことを示している。…

【聖】より

…念仏聖は空也やその流れをひく阿弥陀聖のあとをうけ,葬祭に関与したが,近世にいたってその一部は三昧聖となって残留した。行基系の三昧聖の所伝によれば,聖の元祖は行基とともに墓地を開き,火葬を行った志阿弥法師であるという。〈志阿弥〉は固有名詞ではなく,普通名詞の〈沙弥〉からきたものであり,半僧半俗の生活態をもつものである。…

※「志阿弥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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