世界大百科事典(旧版)内の応唱風受難曲の言及
【受難曲】より
…16世紀末のレヒナーLeonhard Lechner(1553ころ‐1606)の4声部の《ヨハネ受難曲》(1593)は,このスタイルによる印象深い名作である。(2)応唱風受難曲 福音史家の地の語りは朗誦風の独唱とし,イエスの弟子たちやユダヤの群衆など多数の人物が登場する場面を多声部の合唱に作曲するもので,劇的なリアリズムに富み,〈応唱風受難曲〉または〈劇的受難曲〉とよばれる。この場合イエスや,その他の個々の登場人物は,朗誦風の独唱の形をとるのが一般的であるが,ときには多声部に作曲されることもあった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」