世界大百科事典(旧版)内の性本能の言及
【自我本能】より
…神経症を説明するためには,葛藤の概念が不可欠であり,葛藤の起源を考えなければならなかった。そこで彼は生物学から個体保存本能と種族保存本能の概念を借用し,前者を〈自我本能〉,後者を〈性本能(性衝動,性欲動)〉と呼び,両者の対立が神経症の病因的葛藤であると考えた。つまり,〈性本能〉は快楽原則に従ってひたすら快感を求め,現実を無視し個体の安全を脅かすので,〈自我本能〉が現実原則に従って〈性本能〉を抑圧する。…
※「性本能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」