《性空上人伝》(読み)しょうくうしょうにんでん

世界大百科事典(旧版)内の《性空上人伝》の言及

【性空】より

… 書写山は比叡山を中心とする天台の仏教文化圏の周縁地域にあり,性空の時代に沙弥,聖,持経者などの集まる所になったが,その後も民間の宗教者の拠点として発展し,開山である性空の名も広く知られるようになった。在世中かそれに近い時期に書かれた《性空上人伝》は,種々の潤色を加えて広まり,数多くの説話が伝えられている。《本朝法華験記》《今昔物語集》には,性空が針を握って生まれるなど,幼時から多くの奇瑞をあらわし,長じて仏道修行に入ると,夢の中の食事で空腹を満たし,読誦する経巻の中から米を出したり,寒夜に経を読んでいたところ綿の厚い着物が上空から降りてきたりしたというように,さまざまな不思議をあらわしたことが語られている。…

※「《性空上人伝》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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